「リスク回避をさせることが幸せな介護ではない」。安全のための管理的な介護ではなく、利用者それぞれのやりたいを支援をするなど独自の介護手法で、注目される(株)あおいけあ代表の加藤忠相(ただすけ)氏の講演会が10日、藤沢商工会館ミナパークで開かれた。当日は、定員の150人を超える180人が来場。加藤氏の熱弁に耳を傾けた。主催は藤沢商工会議所女性会(星谷けい子会長)。シリーズとして開催されている「藤沢の魅力人」公開講座の一環。
加藤氏は、特別養護老人ホームに就職するが、介護現場の現実に落胆、自らの考える介護を実践するために2001年、同社を設立。「介護する人、される人の幸せな介護」を掲げた事業は多くのメディアに注目され、17年には同社事業所がモデルとなった映画も作られた。
講演では「幸せな介護とは」をテーマに実例を交えて持論を展開。施設を地域に開き交流を促していることや、施設内の家具を次々と直してしまう人、手際よく料理をこなす人、赤ちゃんの面倒を見てくれる人などが自由に、得意分野を活かしていきいきと暮らしている様子を紹介。結果として利用者の「幸せ」を生み、要介護度の改善にまでつながっているなどと話した。
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