県が市内今田で整備を進めてきた今田遊水地公園が20日、開園した。広さは約7・3haで、芝生広場や水辺の動植物を観察できるビオトープなどがあり、地域住民が憩える場となりそうだ。同日、関係者らを招き記念式典も開かれた。
大雨で河川からあふれる水を一時的に貯留し、洪水被害を軽減する遊水地を兼ねた公園。二級河川・境川の河川対策として横浜市の俣野遊水地(戸塚区)、下飯田遊水地(泉区)と合わせ境川遊水地(公園)として整備が進められていた。
公園には、芝生やクローバーを敷き詰めた広場やビオトープがあり、駐車場や駐輪場、学習室のある管理棟も設置された。工事を行った県藤沢土木事務所によると、地域住民の要望を受け、気軽に訪れることができ、のんびり寛げるスペースや環境を整備したという。
境川遊水地の整備事業は1990年度から用地買収を始め、2007年に俣野遊水地公園、翌年に下飯田遊水地公園が開園。今田遊水地は、08年に河川工事、15年に公園工事が始まり足かけ11年かけて造成が進められた。
記念式典には、鈴木恒夫市長をはじめ、地元選出の国会議員や県議会議員、自治会長、地権者らが出席。今田囃子保存会による演奏やテープカットを行い、開園を祝った。
あいさつに立った同土木事務所の横溝博之所長は「開園を迎えられたのは、地権者の方をはじめ地域の理解と協力のたまもの。今後、公園の整備、管理にしっかり取り組んでいきたい」と話した。
また、元今田北自治会長の石井明夫さんは「今後は住民の交流の拠点、地域発展のために活用していきたい」と施設の有効利用に期待していた。
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