任期満了に伴う藤沢市長選は16日、投開票され、無所属で現職の鈴木恒夫氏(70)がいずれも無所属新人で元衆議院議員の水戸将史氏(57)と元県議の加藤なを子氏(61)=共産党推薦=を破り、3選を決めた。鈴木市政2期8年の継続か刷新かを問う構図となった今市長選。投票率は29・27%で、過去4番目の低さだった。=中面に関連記事
投票率 30%割り込む
16日午後10時8分、「当選確実」の一報が伝わると、鈴木氏の選挙事務所に詰め掛けた地元経済団体関係者や国・県・市議会議員など約80人から歓声と拍手が上がった。支援者と万歳三唱で3選を祝った鈴木氏は「ひとえに皆さんのおかげ。選挙戦で訴えたことを大事にしながら、藤沢を前進させるために一歩一歩歩んでいきたい」とあいさつ。選挙戦の結果については「今までの2期8年が認められた結果だと思う。この流れを次の4年間につなげたい」と述べた。
経済団体を始め、自民や立憲民主など政党の垣根を超えた支援を取り付け、「ウイングを広げた態勢」で臨んだ今市長選。選挙期間中は2期8年の実績を強調しつつ、将来的な少子高齢化を念頭に、都市基盤整備や郷土愛あふれる街づくりなどを訴えた。
3期目については「8年間で浮かび上がった課題に取り組んでいく。藤沢の将来に向けた基盤を作っていくことが重要だ」と主張。投票率が前回に続き30%を割り込み、低調だったことについては「残念の一言に尽きる」とし、市民に向けては「色々な意見を反映しながら、市政運営していきたい」と抱負を語った。
市選挙管理委員会事務局によると、今回の投票率は過去2番目に低かった前回選挙(27・81%)を1・46ポイント上回った。当日の有権者数は35万6549人(男17万5057人、女18万1492人)。
水戸氏「発信力の弱さ痛感」
「力及ばず残念な結果」。水戸氏は「市民ファースト」を掲げ、子育て支援など6本の柱からなる政策を訴えたが浸透し切らなかった。「敗因は発信力の弱さ。人と未来への投資を訴えたが争点にならなかった」
加藤氏 政策訴え抜き「満足」
加藤氏は豊かな財源を生かし、子育てや福祉を優先させた藤沢への転換などを訴えたが及ばなかった。「応援の声をいただき手ごたえは感じた。政策を訴え抜き満足している」と振り返った。
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