今年、コロナ禍で中止となった大相撲藤沢場所の払い戻しなどの処理がほぼ完了した。損失額は1000万円を超え、全て実行委員会(勧進元・最上重夫氏)が負担。これまでの巡業で積み立ててていた繰越金でまかなったという。来年は4月17日に開催が予定されており、「今年の分も含め、熱意をもって開催する。楽しみにしてほしい」と最上氏は話す。
大相撲藤沢場所は、1990年から開催され、地域の春の一大イベントとして定着。同巡業でしか見られないトーナメント戦など趣向を凝らした企画で、毎回満員御礼を出している。また地方巡業の中でも30年続く最長記録を更新し続け、他の手本ともなっている。
中止が確定したのは3月6日。すでにポスターや座布団、土産品の手配が済んだ状態でのことだった。大きな損失が出ることや、その補償が見えていないことなどがあった。しかし「楽しみにしていた方々の信頼に対する誠意」として、実行委の負担で払い戻しなどを進めるよう、ほかの春巡業に先駆け判断、購入者への案内を始めた。
その誠意に応えるようにチケット購入者から、実行委に応援メッセージや来年を楽しみにする声が多数寄せられた。「3世代で楽しむ予定だった方、ご両親へのプレゼントだった方など中止にも関わらず『頑張れ』との声をいただいた。改めて皆さんに感謝しつつ、来年成功させたい」と意気込む。
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