限られた資源を有効活用しようとする取り組みが全国に広がる中、片瀬の(株)ミライノベーションズ(川本雅史代表)が、余った建築資材や使わない工具などのマッチングアプリ「TEBU―KURO」を先月20日にリリースした。企業同士、企業と個人を繋ぐことで、「建設現場のもったいない」を解決する独自の取り組みという。
「業界では、使用できる資材が毎年大量に処分されている現状がある」と川本さん。建材は現場ごとに発注し、足らなくなることを避けるため余分に頼むことが常識化しており、残った資材はお金をかけ破棄することがほとんどという。
捨てる以外の選択へ
川本さんは、長年大手ゼネコン営業職などでさまざまな企業と関わる中で、多くの企業が「もったいない」と感じながらも、余った資材を捨てる以外の選択肢が分からないと考えていたことを知り、今年2月に社会解決につながる事業を立ち上げた。
アプリでは、企業らが余った資材や貸し出せる工具などを出品し、取引は両者間のチャットを介し行う。違法な取引やトラブルを避けるため、有料登録制のシステムとなっているが、登録すれば個人でもプロの資材を購入することもできる。
他の商材譲渡アプリと異なる「TEBU―KKURO」の特徴として、資材や道具、人材などを必要とする側から情報を発信できる「リクエスト機能」を設けている。
川本さんは狙いを「元々建設業界は、競合企業であっても大きな現場では協力し合うなど、声の掛け合い、助け合いの精神が根付いている。『いらないからもらって』という消極的なフリーマーケットアプリではなく、業界全体の資源循環の新たなシステムになれば」と意気込み「今後もアップデートなどを続けながら、業界の『もったいない』を無くしたい」と話した。
アプリは同社ホームページやスマートフォンアプリ購入ページから無料ダウンロード可能。
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