寄付金を原資に
昨夏から年末にかけて湘南各地を放浪していたカピバラの生活施設を、平塚市が総合公園内ふれあい動物園に整備する。
カピバラは今年1月に同園が引き取り飼育している。予算は元平塚市民からの寄付金を原資としており、総合公園管理庶務事業として620万円を9月補正予算に盛り込んだ。
施設は「水鳥コーナー(池)」の一部で、温熱機の設置やカピバラが温水に浸かれるように整備するという。
着工は来年度以降の予定で施設の設計費を9月補正予算に計上。元市民2人から「動物園のために使ってほしい」と寄付された2000万円を基に改修を進める。
落合克宏平塚市長は「カピバラは、コロナ禍の中でも温かい話題を提供してくれる。市民の皆さんに楽しんで見てもらいたい」と話した。
天神公園で目撃
このカピバラは、藤沢市の個人宅で飼育されていたペットだったが逃げ出し、昨年6月に藤沢市内の天神公園、7月に茅ヶ崎市の駒寄川や小出川などで目撃が相次ぎ、大晦日に大磯の民家で捕獲された。
一度は飼い主に戻されたが、その後飼い主から動物園に引き取りの相談があり、園が応じて飼育している。
元々は人に飼われていたペットだが、野生化して人に慣れていないため、一般公開はしていない。ペット時代は「チョコ」という名前。ネットでは「かっぴー」という名前で呼ばれているが、正式な名前は決まっていないという。
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