小田急線鵠沼海岸駅の改札横にこのほど、地元商店のおにぎりや弁当などを販売するアンテナショップ「comad(コマド)」がオープンした。2年前ほど前からシャッターが下りた状態だった駅売店跡を「地域の活性化に役立てたい」と、鵠沼神明で不動産業を営む穴水大介さん(44)が発案。自らが選び抜いた藤沢ゆかりの逸品が揃う店として、新たな命を吹き込んだ。
改札横のスペースには元々「Odakyu SHOP」が営業していたが、2年前に閉店。その状況を見た穴水さんがもったいないと感じ、不動産業者として縁があった同電鉄に相談を持ち掛けたのがきっかけだ。
「この商店街には自分もひいきにしている魅力的な店がたくさんある。営業しないのなら、いっそ貸し出してはどうか」
当初はテナントを紹介するだけのつもりだったが、熱意を伝えるうち、「穴水さんが運営しては」と提案され、意を決したという。
店舗には、同商店街にある「鵠沼ライス」のおにぎりや「パナケナケ」(善行)のパン、「イナクジラ」(藤沢)の弁当、「COFFEE ROASTERS SHONAN」(大庭)のコーヒーなど、味だけでなく店主の顔の分かり信頼を寄せる店から仕入れた、知る人ぞ知る名物を揃えた。
また、店を切り盛りする店長は、中学時代の同級生で付き合いの長い廣田美夏さん(44)に依頼。店舗の内装などは大鋸の工務店「アートモリヤ」が手がけるなど、地元の力を集結した。先月1日に開店してから売れ行きは好調で、午後2時の閉店前には商品が完売する日が多いという。
穴水さんは「藤沢のおいしい物お届けしたい。駅の売店だけれど、人々とのコミュニケーションも大事にしていきたい」と話した。
夜は「一杯飲み屋」
今月からは夜の営業も開始した。場所柄、客が長く滞在することができないため、酒類をひとり1杯のみの販売する「一杯飲み屋」。つまみは近隣の店の総菜を販売し、「1杯じゃ物足りなかったら、おつまみが気に入ったお店に案内する」という。今後は休日としている土日は、店舗スペースの貸し出しも予定。食だけでなく藤沢の魅力を発信していく。
営業時間は午前7時から午後2時、午後4時30分から9時(午後は火木金)。商品が売り切れ次第終了。土日祝日定休。
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