藤沢市が都市構想を掲げる「健康と文化の森地区」の事業化を巡り、慶応義塾大学湘南藤沢キャンパス(SFC)と隣接する約36・1ヘクタールについて、このほど地権者296人から成る土地区画整理準備会が設立された。同準備会は、年内にも民間の事業化検討パートナーを選定。2021年度までに事業計画案を作成し、22年度以降の市街化区域への編入を目指すとしている。
同地区は、市の都市マスタープランで位置付けられる6つの都市拠点の一つ。豊かな自然やSFCの持つ学術・研究機能などを核に産官学が連携する新たなまちづくりを掲げている。
市は16年3月に「健康と文化の森地区まちづくり基本計画」を策定。都市拠点では唯一の市街化調整区域で開発行為が制限されてきたが、同年11月に県の線引き見直しで新市街地ゾーンに設定されたことが前進に向けた契機になった。
翌17年5月には県と藤沢市、寒川町、相鉄、慶大から成る「いずみ野線延伸連絡協議会」が概ねの新駅の位置などについて合意。将来的に湘南台駅―倉見駅(寒川町)間をつなぐと想定される同線延伸による新駅設置も視野に、19年2月には市街化区域へ編入する区域案を設定した。
まちづくりのビジョンは「みらいを創造するキャンパスタウン」。SDGs(持続可能な開発目標)の視点を取り入れながら、▽環境共生▽健康・医療▽農の3つの柱をテーマに据える。
具体的な将来像としては、情報・環境・医療などの分野で企業や研究所を誘致し、研究開発機能を集積。また駅周辺などに実証・実験フィールド、シェアオフィス、コンベンションスペースなども設け、産官学の連携を後押しするという。
同準備会は21年度に事業計画案を固め、業務代行予定者を選定。22年度以降、実施設計を行う。その後、市の都市計画手続き、市街化区域への編入で土地区画整理組合となり、事業を進めていく。
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