歴史息づく文化遺産と現代アートが共演――。
「藤沢今昔・まちなかアートめぐり2020」が11月23日(月・祝)まで土日祝日に関次商店(本町)、旧稲元屋呉服店(同)、有田家(大鋸)の3会場で開かれている。市内や近隣在住の芸術家7人が、旧東海道藤沢宿の蔵や町家といった空間全体を作品として体験させる「インスタレーション」の手法を用いて展示している。
主催は芸術家らで構成する実行委員会。歴史的建造物を会場として活用することで、保全と活性化を図ろうと、2010年から開催。今年で11回目となる。
芸術の灯 絶やさず
例年は海外アーティストを招き交流していたが、今回はコロナ禍で見送り、規模を縮小。感染症対策を行い開催に踏み切った。実行委員会代表幹事の伊東直昭さん(61)=辻堂在住=は「この先に向けた芸術文化活動の灯火を絶やさないために、今できる活動で存続させることが大切」と語る。参加アーティストの一人、原田暁さん(63)=本町出身=は「宿場町の木造建築から着想を得て、樹木と木材を生かした作品を現地で制作した」と話した。
参加アーティストは以下の通り(敬称略)。▽関次商店(パンの蔵 風土・石蔵)…佐々木薫、坪井美保▽旧稲元屋呉服店…ASADA、油井瑞樹、原田暁▽有田家…伊東直昭、伏見雅之
時間は午前11時から午後4時まで。パンの蔵 風土は営業時間のみ公開(月・火除く午前8時から午後3時まで、臨時休業あり)。
関連事業として、ふじさわ宿交流館でパネル展示を開催中。問い合わせは伊東さん【携帯電話】090・1212・4415へ。
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