次世代型の移動手段として欧米などで普及が進む電動キックボードの実証実験が11月24日から藤沢市内で始まる。道路交通法上は原動機付自転車の分類だが、規制を一時的に緩和し、自転車レーンを走行可能にする国の特例措置の一環。コロナ禍に伴う3密回避の移動手段としても注目されており、大学生に日常的に利用してもらい、安全性を検証する。
市内公道で電動キックボード
電動キックボードは前後に小さな車輪がついたボードに乗り、ハンドルのボタンなどで速度を調整する。
最高時速は20Km未満。4時間の充電で約40Km走行できる。現行法では車道を走る際、免許所持やヘルメット着用が義務付けられているほか、ナンバーを取得しなくてはならない。
実証実験は、次世代モビリティー(乗り物)の開発などを手掛けるIT企業「(株)EXx(エックス)」(本社・東京都)が実施。産業競争力強化法に基づく「新事業特例制度」で政府から認定され、来年3月末まで自転車専用レーンでの走行が可能になった。同様の実験は同市のほか東京都渋谷区や世田谷区、千葉県柏市などでも実施される予定。
藤沢では、湘南台にある学生寮「NODE GROWTH湘南台」に電動キックボード10台を貸与。通学や買い物、レジャーなど日常的に利用してもらい、車体に搭載された衛星利用測位システム(GPS)で走行データを集める。
9日、同社の杉原裕斗取締役(24)が藤沢市役所を訪れ、鈴木恒夫市長に計画を説明。「少子高齢化が進む中、時代に即した移動手段は都市部、地方問わず共通の課題。収集したデータを安全性や利便性の検証に役立てたい」と話した。
市は「さがみ産業ロボット特区」に指定されており、これまでも産業の創出や社会課題解決のため様々な実証実験に協力。この日、試乗した鈴木市長は「操作に慣れれば乗りやすいと思う。藤沢も交通渋滞という課題がある。安全性を確保した上で、実現に向けて取り組んでほしい」と述べた。
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