JR東日本は12日、来春のダイヤ改正に合わせ、東海道線で新たに新宿・東京―小田原間を走る特急「湘南」の運行を開始すると発表した。これ伴い、座席定員制で通勤客らから人気の「湘南ライナー」など3つの通勤ライナーは廃止になる。
利用には乗車券と特急券が必要で、特急券は東京―大船間が760円、東京―小田原間が1020円(事前購入)。例えば東京―藤沢間の場合、料金は990円(IC乗車券)に特急券を加えた2010円になる。
車両は首都圏と伊豆方面を結ぶ特急「踊り子」のE257系リニューアル車両と統一。バリアフリー設備を完備し、各座席の窓側にコンセント1口を設置する。運行本数や停車駅については今後発表するという。
湘南ライナーは国鉄時代の1986年に通勤ライナーとして運行開始。平日限定で朝に上り6本、夜に下り9本が走っている。横浜・川崎両駅には止まらず、乗車券と均一料金のライナー券(520円)で利用できるとあって通勤客から広く人気を集めた。
辻堂神台在勤で湘南ライナーを長く利用した30代女性は「通勤ラッシュ時でもワンコインで座れるのが魅力だった。(新料金は)自己負担だとちょっと厳しいかもしれない」と話した。
ダイヤ改正では湘南ライナーのほか「おはようライナー新宿」「ホームライナー小田原」も廃止になる。
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