本社併設のショップに入ると、店内にずらり並んだ大小様々なドールたちが”おむかえ”してくれる。アニメから飛び出てきたようなきらめく瞳、つややかな髪。プリキュアや鬼滅の刃など人気作品の人形も多く、近年は「根っからの人形好き」に限らず、年齢性別を問わず購入者も増えたという。「ドールの世界は奥が深い。きっかけは何にせよ、はまると”沼”ですよ」と早園代表は笑う。
前身は茅ヶ崎に創業したスカーフやネクタイなどを扱う染型製版会社。バブル崩壊のあおりで苦境に立ったこともあったが、1997年に大手玩具メーカーの依頼で製作した女児用きせかえ人形の衣装が評判を呼び、業績が回復。早園代表がサブカルチャー分野に明るかったこともあり、ドール産業へ主軸を移し、自社製品のモデルとして本体の製作も開始した。
アサルトリリィは2011年に、製作団体acusの持ち込み企画をきっかけにスタート。武器を持った少女たちが未知の生命体と戦うストーリーで、30人以上の登場人物たちのドールが製品化され、小説や舞台化も果たしてきた。
以前から「地域の魅力発信の一助になれば」と藤沢市のふるさと納税返礼品にも協力していた同社。11月にすでに生産終了したアサルトリリィの「蔵出しドール」を新たに提供したところ、12月1日深夜0時の受付開始30分で、10万円10セットが”完売”した。
テレビアニメの舞台モデルは鎌倉や藤沢。登場した藤沢駅やシーキャンドルがファンの聖地になっているという。ほかにも同社製品には、未来の湘南が舞台のシリーズや、名前が藤沢の地名に由来するキャラクターがいる。「おかげさまで30年。これからもドールの魅力を藤沢から全国、世界へ発信していけたら」
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