宅地開発で2年後をめどに解体される見通しとなっている国の登録有形文化財「旧三觜八郎右衛門家住宅」=写真=の姿を後世に残そうと、明治地区郷土づくり推進会議が360度カメラを使ったVR(仮想現実)画像の制作に取り組んでいる。湘南工科大の協力を得て来春までに完成させ、その後一般公開する予定だ。
同住宅は明治初期に建てられた羽鳥の旧家・三觜家の主屋。当時としては珍しい木造2階建てで良質な材や造作、洋風や商屋風の外観の希少性から2013年に文化財登録された。また家主の八郎右衛門は漢学者の小笠原東陽を招へいし、私塾「耕余塾」を開いたことでも知られる。
建物は10年から市が所有者から借り上げ定期的に一般公開してきたが、所有者が民間不動産会社に移り、周辺の分譲が開始。主屋なども22年ごろをめどに解体される見込みとなった。
同会議はこれまでも建物の保存や継承に取り組んできたが、「建物を移設するにしても億単位の費用がかかる。せめて今の姿を記録に残したい」と実際にその場を訪れたような体験ができるVRの制作を検討。鎌倉市にかつてあった寺社を再現したVRの制作で実績のある、同大コンピューター応用学科の長沢可也教授(63)らの協力で実現した。
画像は360度カメラで屋内を撮影。見どころを紹介するナレーションを加えて編集する。今回は屋内を自動でツアーガイドする内容だが、将来的には閲覧者が自由に場所を選べる仕組みも検討しているという。
同会議歴史文化部会の磯崎三郎さん(81)=人物風土記で紹介=は「建物がなくなれば実物を体験できる機会も失われてしまう。VRとして残すことは地域の歴史を後世に伝える上でも意味がある」と話した。
![]() 制作中のVRを体験する磯崎さん(写真は提供)
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