県立湘南台高校の吹奏楽部「White Shooting Stars」が、先月18日に武蔵野の森総合スポーツプラザで行われた全国大会「JAPAN CUP 」のマーチングバンド高校生部門で優勝し、15連覇となる前人未到の快挙を達成した。さらに、同19日のドラムコー一般の部でも初優勝し、2部門制覇。部長の清水晃(ひかる)さん(18)は「コロナ禍で大変な時もあったので成績を残せて、とてもうれしい」と喜びを語った。
同大会は、全200団体約6千人が出場する国内最大級のマーチングバンド・バトントワリングの大会。24回目となる今回は、マーチングの高校生部門に14組、一般の部に7組が出場した。
湘南台高校は、開花を意味する「ブルーム」をテーマに、1年生から3年生までの133人が圧巻の演技を披露。花をイメージした黄緑とピンクの衣装を身にまとい、一輪の花が可憐に咲く様子や色とりどりの花が次々に咲き誇る様子など全身を使って表現した。3部構成で全4曲。演奏曲も花にちなんだ「エーデルワイス」を用いるなど工夫を凝らした。部員らは「見てくれている皆さんが、少しでも明るい気持ちになりますように」と思いを込めて演技したという。
気持ちを一つに
コロナ禍で例年出場していた大会は相次いで中止となり、2020年、最初で最後の大会だった。
同校は例年、多くの大会に出場。発表の場を経験することで腕を磨いてきたが、今回は練習の成果を発表する場が限られ、講評も受ける機会がなく、「この方向性が正解なのか」と生徒や講師たちは模索したという。
休校期間中はテレビ電話などを用いて、話し合いの場を持った。モチベーションをあげるため、各自が自宅で演奏した映像をつなぎ合わせて一つの曲にする動画を作成するなど、生徒自らが取り組んだ。
7月に再開した練習では、実際のユニフォームを着て練習に臨み、本番さながらの練習を行うなど、約5カ月の短い練習期間で工夫しながら、チーム一丸となって気持ちを高めていった。
努力を積み重ね迎えた当日、部員のひとりからメッセージが送られた。「このメンバーで演技する機会はわずかしかない。一瞬一瞬を大切にして演技しよう」――。部員たちの気は引き締まり、今回の演技に結び付いた。副部長の小澤美鈴さん(18)は「みんなで気持ちを一つにして演技したからこそ優勝できた。今回の経験を今後の活動にも活かしたい」と笑顔を見せた。
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