野球の独立リーグ・BCリーグに所属する神奈川フューチャードリームス(神奈川FD・本拠地藤沢市)。昨季「参入初年度初優勝」というリーグ史上初の快挙を成し遂げた。地域と歩み、2021年シーズンに「V2」を目標に掲げ始動したチームの鈴木尚典監督に思いを聞いた。
──コロナ禍の昨季。印象に残ったことは。
「シーズン途中から観客が入り、地域の皆さんの前でプレーできることのありがたさを実感した。ただ、優勝後に悔しさも感じた。コロナの影響が無ければ、NPBや高校野球など野球ファンが多い神奈川の皆さんに、もっと快挙を喜んでもらえたのではと思う」
──快挙の要因は。
「選手が本気で頑張ってくれたこと。藤本伸也球団代表が、発足時から常に『参入初年度初優勝しよう』と言い続けて、その意識が全体に浸透していたのも大きい」
──チームづくりで心掛けていることは。
「プレッシャー無くのびのびとプレーしてもらうために、選手との距離を縮め、同じ目線に立っている。押し付けず『こういうやり方もあるよ』とアドバイスしたり。結果、他のどのチームよりも声が良く出ている」
──選手たちが明るく、元気なのが印象的なチームです。
「現役続行を願う選手にとって独立リーグは野球人生最後の砦。神奈川FDからNPB、社会人、引退、様々な道があるからこそ、全員に悔いのない野球人生を送らせたいと思っている」
──来季の目標と達成への補強ポイントは。
「参入初年度から続く史上初の連覇を目指し、新しい歴史を作りたい。特に投手陣の底上げを図る。野手はネオマシンガン打線と呼ばれるレベルの高い選手が揃っているので、昨季以上に期待してもらえたら」
──V2とともに目標としていることは。
「NPBへの選手輩出。選手個人の夢を叶えるのも自分の使命だと思う。個々の課題をクリアし送り出してあげたい」
──地域とのつながりで行いたいことは。
「昨季は実現できなかったが、地元の少年少女への野球教室やふれあう機会を増やし、地元へ貢献していきたい」
──県民、読者へメッセージを。
「地域の皆さんの存在や拍手が、選手たちを奮い立たせ何よりの力になる。大変なことが多い中だが、ぜひ来季も応援してもらえたら」
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