大学生の波乗りナンバーワンを決める「第49回秋季全日本学生サーフィン選手権大会」で東海大学4年の小川葉良(はいら)さん(22)=鵠沼海岸在住=がスペシャルメンクラスで準優勝した。コロナ禍で大会が相次いで中止になる中、学生最後の大舞台。決勝ではプロにも負けず存在感を示し、有終の美を飾ってみせた。
大会は(一社)日本学生サーフィン連盟(NSSA)が主催。先月6日、千葉県鴨川市の東条海岸で行われ、全国のトップ選手が個人8部門と団体で頂点を競った。
小川さんが出場したクラスはアマチュア上位とプロ資格を持つ選手が対象で約20人が参加。順当に予選を勝ち抜き、決勝へと駒を進めた。
現在アマチュア1級でプロ資格の取得を目指している小川さん。昨年はポイント獲得につながる大会がことごとく中止になり、同大会が唯一の出場機会だった。
「久しぶりに試合ができる。とにかく楽しんでいこう」。当日は波が安定せず恵まれたコンディションではなかったが、予選から波を見極め、決勝ではプロに入り混じって4人中2位の好成績でフィニッシュ。「今まで練習してきたものが出せた。後輩たちにも背中が見せられたかな」と振り返ってはにかむ。
所属する東海大学は8年ぶりに団体戦を制覇し、躍進に貢献した。
新たな夢に向かい
小学3年生のときに叔父の影響でサーフィンを始め、輝かしい実績を残してきた。大学1年生のときには全日本サーフィン選手権で初優勝。アマのトップにも立った。
プロ資格の取得はこれまでサーフィン一本で駆けてきた人生の「区切り」でもある。「地元で応援してくれる人たちのおかげで今までがんばってこれた。その気持ちに応えたい」。卒業後は消防士になるという新たな夢もできた。人生の次のステージへ向け、歩みを進めていく。
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