元文部科学省事務次官の前川喜平さんを招いた講演会が先月17日、藤沢市民会館小ホールで開かれた。「平和・民主・革新の日本をめざす藤沢の会」が主催。会場がほぼ満席となる約330人が訪れ、学術会議問題などを通じた現政権への批判に耳を傾けた。
「日本国憲法が生きる国を〜日本学術会議問題と菅政権」がテーマ。前川さんは政府から独立した立場で政策提言する日本学術会議が推薦した105人のうち、菅義偉首相が6人を任命拒否したことについて「学問の自由、言論の自由を侵害するものであり、違法、違憲であることは明らか」と強調。政権に批判的な人間を排除する強権体質を前政権から踏襲していると指摘し「首相の人事権掌握による支配の延長線上にあり、組織の独立性を危ぶめる」と警鐘を鳴らした。
また日本国憲法については「人類が勝ち取った戦争は違法だということが9条に結実している」とし、政権の改憲に向けた動向を念頭に「(憲法が規定する)自由や権利を守るため、国民の不断の努力が今こそ必要だ」と呼び掛けた。
|
|
<PR>
藤沢版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|
|
<PR>