国の文化審議会は3月19日、「齋藤家住宅 主屋・石蔵・長屋門」(本鵠沼)を登録有形文化財にするよう文部科学大臣に答申した。近く告示される見通し。同市の登録有形文化財の建造物は計20カ所42件となる。
齋藤家は代々地域の名主を務め、江戸時代には生魚市場にあたる鵠沼新場の取締役などを務めたと伝わる旧家。住宅は明治中期から昭和初期にかけ建造。主屋は入母屋造りの茅葺き(鉄板仮葺)で、軒は出桁造り、整形六間取りの大型民家。二階建ての石蔵、通りに面して建つ寄棟造り茅葺き(鉄板仮覆)の長屋門とあわせ、幕末期の旧家の景観を色濃く残す。
「関東大震災でも倒壊を免れ、市内の伝統的な上層民家の屋敷構えを伝える遺構として貴重である」として登録に至った。同じ市内上層民家の遺構としては、柄沢の旧小池邸が知られている。
齋藤家は現在、非公開となっている。
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