綾瀬市で整備が進められていた東名高速道路の「綾瀬スマートインターチェンジ(IC)」が3月31日正午に開通した。県道42号線でつながる藤沢市にとっても、特に市北部の利便性向上や地域経済活性化などに好影響を与えそうだ。当日は増田隆之藤沢商工会議所会頭ら経済団体関係者が駆け付け、開通を祝った。
整備事業は県と綾瀬市、中日本高速道の3者が協力し、国土交通省の連結許可を受けて13年度に着工。当初は18年3月の開通を目指したが、用地買収などが難航したことから2度の延期を経て、開通にこぎつけた。
同ICは横浜町田ICと厚木ICのほぼ中間地点に位置し、ETC(自動料金収受システム)搭載車のみ対応。上下線で出入り可能な「フルインター」で、東名の県内区間では初のスマートICとなる。普通車の料金は東京まで1100円、厚木360円など。
同日午前、綾瀬市商工会を始め近隣市の経済団体関係者らが開通を祝ってテープカット。1995年から5期20年県議を務め現職当時からICの必要性や早期開通を訴えてきた同商工会の笠間茂治会長は「感無量」と喜びをかみしめた。
産業集積に追い風
綾瀬市と隣接する藤沢市西北部の葛原・用田地区では現在、企業を誘致し、産業機能を集積させる「新産業の森整備事業」が進む。既存企業2社に加え、8社が進出を決めており、将来的に約110haを整備する計画だ。
市西北部総合整備事務所によると、これまでは圏央道の寒川北ICが最寄りだったが、約4Kmの距離に綾瀬ICが開通することで交通アクセスは飛躍的に向上する。担当者は「広域交通機能の利便性を生かしたまちづくりを掲げており、企業が進出を判断する際の好材料になる。事業にとって追い風だ」と期待する。
また同ICは湘南エリアに向かう観光客の新たなルートにもなる。この日、開通に先駆けて駆け付けた増田隆之藤沢商議所会頭は「藤沢にとっても大変喜ばしい。海岸エリアだけでなく、自然豊かな北部の魅力を発信する契機にもなる。多くの人に目を向けてもらいたい」と歓迎。IC開通を機に「綾瀬との交流も深めていきたい」と意欲を示した。
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