「あなたはとっても大切な人、(自分を含め)みんなが『あなた』」。助産師として、また自ら双子を失った経験を持つ母親として、いのちの大切さを訴え続けている寺田恵子さんのオンライン講演が先月24日に開催され、定員を超える1000人以上の参加者が耳を傾けた。主催は(一社)藤沢青年会議所(藤沢JC・石井世悟理事長)。
当日は市内みその台にある児童養護施設「聖園子供の家」で、施設児童や関係者らを前にライブ配信を行った。
大きなお腹を抱えて登場した寺田さんは「お腹の大きな人を何と呼びますか?」などと会場の児童らに話しかけながら進行。母体の中で胎児が育まれ、出産に至るまでのプロセスを人形などを使いながらわかりやすく解説。その中で、子守歌を歌いながら腕の中で見送った我が子のエピソードも明かし、失われてしまう命があること、生まれ成長してくれるだけで「ありがとう」と言われる大切な存在であることなどを伝えた。そして未だ自死を選ぶ子どもがいることを憂い、「大人はたくさんいて守ってくれる人をあきらめずに探してほしい」と訴えた。
講演を担当した同JCの小林百合子さんは「コロナ禍の中、自ら命を絶つ子どもたちがいる。寺田さんの話を通して、改めて命の尊さを知ってほしい」と話した。
寺田さんは2004年の佐世保女児傷害事件をきっかけに、講演活動を展開。全国でのべ7万人に感動のメッセージを送っている。著書「いのちの授業」もある。
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