最先端のロボットを活用した介護予防の普及を――。辻堂神台の湘南ロボケアセンターでは、ロボットスーツ「HAL」を使った介護予防プログラムを実施している。疾患リスクを明らかにして未病対策に役立てる「県みらい未病コホート研究」につながる共同研究の一環。高齢化が加速し健康寿命の延伸が求められる中、ロボットを用いた介護予防サービスに期待が高まっている。
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「トレーニングの次の日は体が軽いの」。25日の午前11時頃、同センターでは柴崎章子さん(71)がトレーニングに励んでいた。ストレッチやウォーキングなどの準備体操をし、腰に同ロボットを装着。スクワットや立ち座り運動など体幹訓練を行っていた。
ロボットスーツHALは、人が動こうとする際に脳から出る生体信号を感知し、使用者の動作をアシストする世界初の装着型サイボーグ。正しい身体の使い方を身につけるサポートをしてくれるため、介護予防のほか、リハビリやスポーツ選手のトレーニング、介護介助者の負担減など様々な場面での活用が期待されている。
このHALを活用したトレーニングを行う施設として2014年に開所した同センター。これまでも実証実験やシステム研究開発などを行ってきた。センター長の粕川隆士さんは「ロボットなどテクノロジーが社会を支える基盤になると考えている。広く地域に根差した形で、今後の開発研究につなげていきたい」と話した。
参加者募集
同センターでは同プログラムの参加者を募集している。参加費無料。定員は先着80人。対象は県内在住の65歳から85歳までの要介護認定を受けていない男女。トレーニングは同センターで週2回、計10回行われる。問い合わせは同センター【電話】0466・30・2360へ。
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