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「歯と口の健康週間」特別インタビュー 歯科医師×歯科衛生士×歯科技工士 (公社)藤沢市歯科医師会 宮田保之さん 藤沢歯科衛生士の会「スマイル」 川上静香さん(一社)神奈川県歯科技工士会湘南支部 山口一郎さん 渡辺利彰さん
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チーム医療で口の健康を守る
歯と口の健康は、全身の健康に大きな影響を与えている。本紙では「歯と口の健康週間(6月4日から10日)」に合わせ、私たちの口の健康を支える「歯科医師」「歯科衛生士」「歯科技工士」へのインタビューを企画。歯や口の管理が長生きにつながるといわれる現在の歯科治療や予防・ケアについて詳しい話を聞いた。
――全身の健康を守るためには、歯と口の健康が重要といわれています。歯科医師、歯科衛生士、歯科技工士はどのような役割で普段から歯科治療に取り組んでいるのでしょうか。
宮田 一般に歯が痛くなって通う「歯医者」では、歯科医師が治療にあたるので身近な存在かもしれません。ですが、皆さんのお口の健康は、歯科医師だけが守っているわけではありません。診療の補助をはじめ、虫歯や歯周病にならないように予防やケアをするのは歯科衛生士と、もし歯を失ってしまった場合は被せ物やインプラントの歯、入れ歯を作るのは歯科技工士といっしょに取り組みます。それぞれ欠かせない存在でチーム医療を行っています。
川上 歯科衛生士は、歯科医師が診療を円滑に進めるための介助をはじめ、歯科疾患の予防のための歯垢や歯石除去、歯のクリーニングなど医療行為を任されています。また、私の所属する「藤沢歯科衛生士の会・スマイル」では、市内全部の児童クラブを訪れ歯磨き教室を実施し、歯科保健の啓発活動に努めています。
山口 歯科技工士は歯科医の先生の指示に従って入れ歯や被せ物、詰め物などを作ります。患者さん一人ひとり大きさや形が違うので、ぴったり合ったものを作ることを一番に心がけます。
渡辺 入れ歯の他にマウスピースも私たちが作っています。最近ではフットボールやバスケなど激しい身体の接触がある運動部に入っている高校生や大学生の選手たちも付けていたり、いびきや歯ぎしりの予防に使うこともあり、使う人の需要が増えてきました。
歯と歯の間の汚れに注意
――歯の治療というと今までは「歯を削る、抜く、痛い」などのイメージがありましたが、今は違うと聞きました。
宮田 歯科治療も化学技術の発達でずいぶん変わりました。今はなるべく歯は削りません。予防の意識が高まって子どもの虫歯も少なくなりました。その代わり、ストレスが主な原因の「食いしばり」によって歯や歯茎の病気になるケースが多く見られます。無意識に食いしばって歯にクラック(ひび)が入ったり、その圧力で歯茎が痛んで歯周病のような症状になる場合もあります。
川上 食事や生活習慣も変わりました。若い世代が進学、就職と親離れをすると手入れが行き届かなくなり、口の状態が悪化する原因の一つになります。また時間がない事を理由に、相当悪くならないと治療に行かないので、小まめに手入れをしていただき、定期的に歯科健診も行って下さい。
宮田 今は歯磨きをしない人はほとんどいない。毎日の磨き方や手入れの方法でずいぶん予防効果も違いますよね。
川上 私がお伝えするときは、歯ブラシと一緒にデンタルフロスや歯間ブラシを使うことをお勧めします。歯と歯の間の汚れを除去することが、虫歯・歯周病予防につながっていきますので、ぜひ毎日のお手入れに活用してください。
山口 昔と変わったのは歯を作る材料となる金属に代わり、アレルギーなどの心配が少ないセラミックや歯科用プラスチックなどが主な材料となりました。
渡辺 見た目を気にする方は増えましたね。話したり笑ったりすると奥歯でも見えますから、自然な白い色味の要望は多いですね。
宮田 歯科技工士は国家資格ですよね。治療には表立っていませんが重要なポジションです。良い歯を作るのは医者ではなく歯科技工士です。
山口 ありがとうございます。最近ではコンピュータ加工機が導入されていますが、基本的に手作業で微調整などを繰り返し仕上げます。噛む機能と見た目の両立を目指しています。
患者の「気持ち」に寄り添う
――それぞれの職業で大切にしていること、また、歯と口の健康を守るためのアドバイスがあれば教えて下さい。
川上 出会いを大切にしています。患者さんや予防教室などで出会う子どもたち一人ひとりに寄り添った支援をしていきたい。また歯科衛生士の会では「オーラルフレイル予防」や顔や舌の体操で機能をアップさせる「健口体操」にも力を入れています。ぜひチャレンジしてみてください。
山口 私たちは直接患者さんとお会いする機会は少ないですが、一人ひとりの要望に合った違和感のない歯を作ることを目指しています。歯があることで、噛む機能以外の部分でも皆さんが明るくなるように貢献していきたいと思います。
宮田 歯と口の健康を守ることは、全身の健康に繋がります。歯科医師も歯科衛生士も歯科技工士も患者さん一人ひとりに寄り添った支援を大切にしていきます。歯が痛くなくても健診などの機会にお近くの歯科医院へ足を運んで下さい。
藤沢市歯科医師会では広い世代に関心を持ってもらうため、20歳から成人歯科健診を受け付けています。また、一般の歯科医院では治療の難しい方を支援する「要介護高齢者歯科診療」「障がい者歯科診療」も行っているので、お気軽にご相談ください。
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