小田急線善行駅前の名物店「揚げ物屋ビーバー」が1日、同駅東口にリニューアルオープンした。ビルの老朽化や不景気を理由に2022年の閉店を予定していたが、社会福祉法人喜寿福祉会の協力で新たに、障害のある人が就職する「就労継続支援B型事業所」として再スタートを切った。
昨年秋頃、ビーバーが閉店を予定していることを知った同法人の田代鉄也副理事長が同店に「何か協力できないか」と話を持ち掛けたことがきっかけ。「子どもの頃から慣れしたんだビーバーの閉店を知った時に寂しさを感じ、すぐに店に駆け付けた」という。藤沢翔陵高校の卒業生で、学生時代にも足繁く通った思い出の店を応援しようと一役買って出た。
善行の財産生かして
同法人では、障害のある児童生徒が通う放課後デイサービスを運営している。保護者から高校卒業後の進路や就職先を相談されることもある中、同法人での「就労継続支援B型事業所」の運営も検討していたところだったという。そこでビーバー店主の広島健二さんに申し出たところ快諾を得て「地域の財産を活かして地元・善行の地で一緒にやることにした」。
就労継続支援B型事業所は、障害のある人が軽作業などの就労訓練を行うことができる場所。現在はまだ障害者は就労していないが今後、将来の選択肢の一つとして提案していく。田代さんは「皆が分け隔てなく働いて交流できる、地元に愛される店にしていきたい」と意気込んだ。
黄色い窓が特徴的な新店舗では、オープン初日の1日、午前11時半の開店前には開店を心待ちにする翔陵生や主婦、家族連れの姿が見られた。列の先頭に並んでいた女性は「主人との思い出の味で、子どもたちにも食べさせたくて」と笑顔で話していた。
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