自治体による集団接種や個別接種、国の大規模接種など新型コロナワクチンの接種方法が多様化する中、湘南工科大(辻堂西海岸)で21日、大学生や職員を対象にした接種が始まった。8月上旬まで希望者約1700人に実施するといい、学校関係者は「大多数の生徒が接種することで授業や課外活動もやりやすくなる」と期待を寄せる。
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「2番の席に行ってください」。医師でもある糸山祐理事長が予診票をもとに学生への聞き取りを行い、間隔を空けた席へ次々と誘導した。
初日接種を受けたのは120人。副反応の有無を見極めるため、15分経過してから会場を後にした。工学部情報工学科3年の淺倉春香さん(21)は「チクっとしたけど、痛みも体調変化もない。遠方の友人とも会えるようになったら」と話す。
同大では大学生や教職員約2750人にアンケートを実施。20日時点で1709人が接種を希望したという。
接種は自治体が発行する接種券がなくても受けることができ、事後に提出してもらう。ワクチンは米モデルナ製で、低温保存が可能な大学の研究施設で保管。打ち手として医師や看護師など12人を確保した。今後1日あたり200人程度の接種を目指すとしている。
市村省一郎同大事務局長は「実際の想定よりも短い時間で実施できた。今後状況を見ながら1日あたりの人数を増やしていきたい」と話した。
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