65歳以上の新型コロナウイルスワクチン接種を巡り、藤沢市が1日あたり千人接種が可能な集団接種の常設会場を新たに設けることが先月29日までに分かった。「ココテラス湘南」(辻堂神台)で7月11日から週3日、予約制で実施。菅義偉首相が7月末までの高齢者接種完了を掲げる中、「スピード重視」の集団接種に軸足を移すことでペースを加速させたい考えだ。
1日千人規模 ペース加速へ
当面の接種日は日・水・木曜の週3日。7月31日以降は土曜日の一部でも実施する。会場は同施設5階で、市医師会と市薬剤師会が協力する。
予約は1週間単位で、7月11〜17日分は7月6日(火)、18〜24日分は同11日(日)、25日〜31日分は同18日(日)の各日午前9時から受け付けを開始。希望者は市コロナワクチン専用コールセンター(【電話】0570・07・2230)か専用サイト、無料通信アプリ「ライン」の市公式アカウントで申し込む。23日には藤沢市民会館でも実施予定で、16日(金)午前9時から同様に受け付ける。
ワクチン接種を巡って、市はこれまで高齢者の接種リスクをかかりつけ医が判断する個別接種を主体に進めてきた。当初は週当たり計約1万1千回だった接種回数も徐々に増え、現在は約1万7千回まで拡大した。
これに加え、先月24日には集団接種もスタート。接種体制に問題がなかったことや、約10万7千人いる高齢者のうち4割が1回目の接種を終えるなど、かかりつけ医のある高齢者層に一定の目途がついたことから、「(スピード重視の)集団接種にシフトチェンジするタイミング」(市幹部)と判断した。
集団接種は当初計画では週当たり約380回だったが、7月からは約8倍に拡充。今回の対応で約1万回が追加され、市では個別接種と合わせ、7月末までに高齢者の8割が2回目の接種を終えると見込む。
一般接種8月から
8月からは16-64歳までの一般接種もスタートする。関係者によると、初旬に予約受付を開始し、中旬から下旬にかけて接種を始める方針。
市は混同のリスクを避けるため、インフルエンザの予防接種が始まる11月までに一般接種を完了させたい考えだが、8月以降のワクチン供給の方針が国から示されておらず、現状の見通しは不透明という。
|
|
<PR>
藤沢版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|
|
<PR>