片瀬東浜と片瀬西浜・鵠沼海水浴場が3日、海開きした。昨夏は新型コロナの影響で開設されなかったため、2年ぶりの夏。海の家関係者からなる海水浴場組合では「感染症対策やルールの周知に組合一丸で取り組み、『安心安全な海』を作っていきたい」と話している。17日には辻堂海水浴場もオープンする。
当日は恒例の海開き式が予定されていたが、2日夜から続いた大雨の影響で規模を縮小して実施。江島神社の相原圀彦宮司ら神職による神事のみ執り行われ、組合や市観光協会、市関係者ら約30人が出席した。
昨夏は新型コロナウイルスの影響で、県内25の海水浴場が開設を見送ったが、今夏は自治体ごとに対応が分かれる。由比ガ浜海水浴(鎌倉市)は今夏も開設しない。
市内の開設を巡っては、市や海水浴場関係者らから成る市夏期海岸対策協議会(鈴木恒夫会長)が砂浜での飲酒禁止や許可のない大型テントの設置禁止など独自ルールを策定。県ガイドラインに基づき、感染防止対策も実施する。
神事後、江の島海水浴場協同組合の森井裕幸理事長は「各海の家が、ルールや海岸マナーを海水浴客に伝えれば安心安全な海は作れると思う。”無法地帯”にはならない」と説明。また同海水浴場は今夏から水質や美観の国際認証「ブルーフラッグ」を掲げる初の夏となる。「誰もが楽しめる、きれいなビーチを目指したい」と話した。
賑わいに期待感
2年ぶりの営業再開に海の家の関係者らも夏の賑わいに期待を寄せる。今年出店11年目になる「ビーチハウス アジト」オーナーの宍戸哲也さん(47)にとって海の家は「毎年全力集中する夏の風物詩」だ。「昨年は営業できず、お客さんが残念がる声もあった。コロナ禍でどれだけ来客があるか分からないが、開設できたことがうれしい」と喜びをかみ締める。
店では県のガイドラインを店の入口に張り出すほか、入店時の検温と手指消毒、定期的な消毒など対策に気を配る。酒類の提供などについては「他の飲食店と同様、決められたルールに則ってやっていく」と話した。
屈強な身体が抑止力
片瀬西浜・鵠沼海水浴場では今夏初めて、民間警備会社によるパトロールを実施する。ボディーガードなども手掛ける「BONDSグループ」のスタッフ=写真=が週末や祝日、お盆など繁忙期の午後4時から9時まで巡回。海水浴客同士のトラブル防止を図るほか、組合関係者とともにルールの周知活動も行う。
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