東京五輪のセーリング競技が25日、江の島沖で開幕した。メダルが期待される470級やフィン級など男女計10種目で、8月4日まで世界各国のセーラーが相模湾を舞台に熱戦を繰り広げる。競技は新型コロナウイルスの影響で無観客開催となったが、江の島にはレースを一目見ようと訪れる見物客の姿も多く、競技への関心は高まっているようだ。
期間中は、江の島入口交差点から江の島島内(聖天島公園前)まで車両の通行規制が行われているが、観光客らは訪れることができる。
江の島ヨットハーバー横の岸壁には、カメラや双眼鏡を構え観戦する見物客の姿が数多く見られた。ウインドサーフィンの経験者だったという横浜市の70代男性は「日本でセーリングの試合が見られる機会は少ない。遠くからでも生で見たくて」と写真を撮影していた。
江の島島内から見下ろせる展望台広場にも競技を眺める人々は多い。鎌倉市から訪れた40代女性は「セーリングの体験に参加したことがあり興味があった。雰囲気だけでも楽しめれば」と訪れていた。
一方で、地元の商店にとっては、無観客開催となり、選手の移動も選手村と会場だけを行き来する「バブル方式」のため賑わいには直接結びついていないのが現状だ。
江の島振興連絡協議会の湯浅裕一会長は「選手に島内を回遊してもらえず残念な気持ちはあるが、今回の大会を通じて江の島のいいところを少しでも感じてもらえたら」と話していた。
ボランティア選手を出迎え
大会初日となった25日、江の島ヨットハーバーにバスで入る選手たちを、都市ボランティア「シティキャストフジサワ」のメンバーが出迎えた。無観客により活動が中止となったため、藤沢市が代替イベントを用意したもの。
参加した井上美智子さん(本藤沢)は「近くで応援できないけれど、がんばってほしいという気持ちを込めた」、金子類一さん(69・遠藤)は「こういう機会を設けてもらえて報われた」と笑顔を見せていた。
大会には江の島を練習拠点にする470級の吉田愛選手、吉岡美帆選手組、レーザーラジアル級の土居愛実選手も出場。メダル獲得を期待されている。
経験者が見どころ解説 市がツイッターアカウント
神奈川県と藤沢市は、セーリング競技を多くの県民市民に楽しんでもらおうと、ツイッターアカウント「セーリング2020ガイド」を開設している。
インターネットで生配信されるセーリング競技に合わせ、競技経験者がわかりやすくツイートする。競技内容やレース展開などをリアルタイムで配信していく。
藤沢市は「インターネットの中継は動画だけなので、ツイッターを見ながら競技を楽しんでもらえたら」と話した。
ツイッターのユーザー名は「神奈川県・藤沢市 セーリング2020ガイド」アカウント名は「@SailingGuide」。競技の映像は、gorin.jpサイト(https://www.gorin.jp/)から閲覧できる。
配信期間は8月4日(予備日5日)まで。
|
|
<PR>
藤沢版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|
|
<PR>