「第5波」とみられる新型コロナウイルス感染症の再拡大で首都圏を中心に感染者が急増する中、藤沢市でも流行が本格化しつつある。4連休のあった先月23日から3日まで12日連続、前週の同じ曜日と比べて新規感染者が増加。1日あたりの最多感染者数も連日更新し、2日には過去最多の80人に達した。市保健所では「この状況が続けば病床が逼迫する恐れがある」として警戒感を強めている。
「急にどんと増えた印象だ」。市保健所の担当者は市内感染者の急増を受け、警戒感をあらわにする。
3日までの累計感染者数は3644人。1日あたりの新規感染者は7月27日に「第3波」だった1月22日以来186日ぶりに50人を突破。さらに同じ週末の7月31日に57人、8月1日75人、2日80人と3日連続で過去最多を更新した。
直近7日間(7月28日〜8月3日/計425人)の年代別では、10歳未満が29人、10代が55人、20代が123人、30代が68人、40代が58人、50代が60人、60代が20人、70代が10人、80代が2人。20代を中心に感染拡大が目立っており、10〜50代の割合は全体の85%にのぼる。
症状別では軽傷が390人で最も多く、無症状が27人、中等症は8人、重症はゼロ。感染経路は不明が248人で全体の6割近くを占めた。
7月31日には市内放課後児童クラブで新たに小学生7人の感染を確認。同施設での陽性者は計9人となり、市はクラスター(感染者集団)と認定した。3日には市内保育所で園児と職員の計4人の感染を確認。同施設では計5人となり、市はクラスターと見ている。
「一丸で感染防止を」
全国的な傾向と同様、感染者が急増している背景には人流の増加や感染力が強いデルタ株も影響しているとみられる。
市は緊急事態宣言の発令に伴い、公共施設の開館短縮などの対応を図ったほか、市主催のイベントや講座などの中止や延期を発表した。今後も随時市ホームページなどで発信していく。
また「まん延防止等重点措置」が緊急事態宣言に切り替わったことにより、市内飲食店への時短要請や酒類提供の終日禁止は8月31日までに延長される。
鈴木恒夫市長は2日、市ホームページに「一人一人が他人事ではなく自分事として考え、こまめな手洗いやマスク飲食、不要不急の外出を控えることなどが重要。感染拡大をオールふじさわで立ち向かい、抑え込んでいきましょう」とするメッセージを発表。市民の理解と協力を呼び掛けた。
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