日本赤十字社(日赤)の活動を支援する民間組織、日赤紺綬有功会の神奈川県の会長に、亀井野の(株)湘南営繕協会社長、最上重夫氏(72)が先月15日付で就任した。最上会長は「先輩たちが築いてきた伝統を守りつつ、組織力をあげて今まで以上に貢献したい」などと抱負を語った。
同会は、日赤が展開する国際的な救護活動や国内での病院運営、献血活動などを人的に、資金的にサポートしている。発足は1964年で、半世紀以上の活動実績がある。
最上会長は、1990年、初めて主催した大相撲藤沢場所で日赤に寄付をしたことをきっかけに入会。日赤が掲げる「人間を救えるのは人間だけだ」に共感し、医療機関を支える募金や献血活動などに注力してきた。特に献血に対する貢献は顕著で、毎年行われる藤沢場所と同時に行う献血キャンペーンは、全国最大級の活動として日赤からも高く評価されているほか、地域企業と連携した取り組みで献血機会の拡大にも尽力。さらに、「コロナ禍だからこそ、血液は必要」と訴え、藤沢場所は中止になったが、献血は継続。先月には日赤神奈川支部長の黒岩祐治県知事から特別表彰を受けた。
新会長の就任を推した前会長の神谷光信氏は「バイタリティー溢れる活動で、献血など様々な事業に長年貢献してくれた」と評し「今後の一層の活動の発展に期待」とエールを送った。
新会長として「組織力の強化」と「献血意識の高揚」を掲げる。一つは会員の増強で、「より大きな支援活動をする土台を作りたい」とする。意識高揚では献血者層の拡大を考えている。初の献血でその意義、意味を痛感した高校生のエピソードを例に「献血は16歳からできる。その年代にアピールすることでこれからの善意の協力者を求めたい」と力を込めた。
|
|
<PR>
藤沢版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|
|
<PR>