幕末の絵師、歌川芳員(よしかず)に焦点を当てた企画展「江戸時代のご当地キャラ?おもしろ東海道の名優たち」が辻堂神台の藤澤浮世絵館で開かれている。芳員の東海道五十三次を読み解きながら、当時の文化や生活風俗が垣間見える内容となっている。11月7日(日)まで。
風光明媚な場所や旧跡に恵まれ、多くの絵師による作品が残る東海道五十三次。幕末を生きた芳員が取り入れたのが土地にちなんだユーモラスな人物や動物だった。
例えばこんな具合だ。6番目の宿場町・藤沢では、遊行寺を背景に同寺にちなむ小栗判官、照手姫、馬の鬼鹿毛を配置。伝説では小栗判官が人食い馬の鬼鹿毛を乗りこなし碁盤の上に立たせるが、作品上では小栗判官と鬼鹿毛が碁盤を挟んで仲良く碁を打っている。
他には河童や狸、狐などが登場するものなどがあり、いずれもコミカルで楽しい。「題材が江戸庶民に浸透する一方、個性を出すためにこうした発想に行き着いたのでは。風景だけでなく土地の伝承などを盛り込んだ東海道五十三次を楽しんで」と同館。
観覧無料。10月24日(日)には学芸員による見どころ解説(午前11時〜、午後3時〜)もある。問い合わせは同館【電話】0466・33・0111へ。
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