9月末に柔術の全国大会、第15回全日本マスター柔術選手権が横浜武道館で行われ、ストライプルオハナ(辻堂新町)に所属する永松秀行さん(57)がマスター6青帯フェザー級で優勝した。永松さんは藤沢に本社を構える不動産会社富士リアルティ(株)の代表取締役でもある。約10年前に同大会の白帯で優勝以来、仕事が忙しく試合から遠ざかっていたが「コロナ禍の中、藤沢の仲間を奮起させるきっかけになれば」と一念発起し、挑んだ大会だった。
同大会は年齢、体重、帯ごとトーナメント制で勝敗を競う。永松さんは56歳以上、70kgの級に出場。実際の体重は62kgで一つ下のライトフェザー級を予定していたが、出場者が少なく急きょ変更していた。
会場を沸かせたのは初戦。相手は社会人レスリングの入賞経験を持つ猛者。一方永松さんは「ネットで調べても出るのは会社のことばかりで、ダークホースだったんじゃないかな」。最初は体格もある相手有利だったが、じわじわとポイントを重ね相手の体力を削り、最後に逆転。セコンドについた道場の指導者から「最後まで攻め続けろ」の声を受け、そのままねじ伏せた。「大会には出ていなくとも格闘歴自体は15年。タフさには自信があった」とニヤリ。その後も連戦連勝で優勝を勝ち取った。
かっこいいオヤジの背中
今回の優勝で師範代相当の紫帯に昇格し、今後の目標は「健康第一」。柔術は寝技中心で怪我をしにくく、体力のごり押しだけでは勝てないところが魅力という。「年を重ね肩書を手に入れると自分の弱さと向き合う機会は減りがち」と、社長職の友人らも誘い、日々練習に打ち込む。「仲間や家族にカッコいいオヤジの背中を見せられたんじゃないかな」と白い歯を見せた。
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