藤沢駅南口2階のコンコースにある「湘南藤沢コンシェルジュ」で1日、AI(人工知能)を搭載した観光案内板の実証実験が始まった。「藤沢市ロボット未来社会推進プロジェクト」の一環で、駅周辺や江の島を訪れる観光客にイベントや飲食施設などの観光情報を提供する。市は今後、実験で得られるデータを基にウィズコロナに対応した観光施策の推進などに役立てる考え。
観光案内版は縦約160cm×横約60cm。タッチパネルを操作したり、音声マイクに向かって質問すると画面上の女性キャラクター「AIさくらさん」がイベント情報や飲食店、宿泊施設までの行き方などを案内する。英語と中国語への切り替えも可能で、外国人観光客の需要も踏まえた。
この日、報道関係者に向けた発表が行われ、鈴木恒夫市長が操作を体験。「カフェに行きたいです」と尋ねると、画面に駅周辺の店舗が地図入りで表示された。観光案内版はビデオ通話機能も備えており、AIが回答できない場合などは観光案内所のスタッフがリモートで個別に案内する。
開発したIT企業の(株)ティファナ・ドットコム(東京都目黒区)によると、行政との連携は県内では初。AIは利用者の表情や年齢、性別などを判別できるといい、観光客の属性別動態や要望をデータとして蓄積することもできるという。
デジタルツーリズムの推進を図る市は、今回の実証実験で得られるデータを今後の観光施策に反映させる方針で、鈴木市長は「AIキャラクターに親しみが持て、対面での接客ではないので感染症対策にもなる。ウィズコロナ時代に対応した観光活性につながるのではないか」と話した。
設置は12月28日まで。利用時間は午前9時から午後5時。
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