六会中学校で5日、2年生を対象とした職業講話が行われた。
従来は地元企業に生徒が出向き職場体験を行っていた同校。コロナ禍で実施が難しかったため、今回は中高生のキャリア教育を行っているNPO法人アスリードの協力を得て、校内に企業を招く形で実施した。
当日は建設や医療福祉、製造、美容、飲食など幅広い職種の16社が参加。車いすの乗車や操作、エステ・マッサージ、キムチの漬け込み、ねじの成分を抽出した検査など「体験」をメインに授業が行われた。
左官業を手がける(株)木本工業所が行った授業では、国宝級の城や寺社仏閣などで使用される「本漆喰」を塗る体験を実施。生徒たちは「国宝級ってことは慎重にやらなきゃ」「思うようにできなくて難しかったけど、貴重な経験ができて楽しかった」などと話していた。
同法人の武政祐代表は「子どもたちの生き抜く力を育み、社会の見え方が広がる機会になった」と話し、同校の亀山憲生校長は「『百聞は一見にしかず』の言葉通り、この体験で直接見たこと、感じたことを将来の生徒自身の生活に生かしてほしい」と話した。
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