学生馬術の日本一を決める全日本学生馬術三大大会が10月30日から11月3日にかけ、山梨県馬術競技場で開かれ、亀井野に拠点を置く日本大学馬術部が「障害飛越」「馬場馬術」「総合馬術」の3種目全てで個人と団体を制覇。同部初の完全優勝を達成し、3種目総合では11連覇を果たした。
同大会は、柵を飛び越える「障害飛越」、演技の美しさを競う「馬場馬術」の2種目に加え、自然に近い地形を走行するクロスカントリーを行う「総合馬術」の3種目で競われ、その順位によるポイントで学生日本一を決める。
日大馬術部は、吉田ことみさん(3年)が障害飛越と総合馬術で2冠を飾り、馬場馬術で楠本將斗さん(3年)が優勝。他の出場選手も上位に入り団体戦も制し「完全優勝」を飾った。3種目総合では、2位の立命館大に大差をつけ1229ポイントを獲得した。
完全優勝の立役者となった吉田さんは「2冠は、夢のようで信じられない。馬の調子は万全だったので、楽しもうと信じて走った」と喜びを語った。また、1年間チームを率いた主将の平山直人さん(4年)は「連覇をつなげる11連覇を目指して1年間やってきた。勝ててほっとしている。部員一人ひとりが真摯に取り組み、チームが一致団結できたことが勝因」と話した。
強さは馬との絆
日大馬術部は大正13年創部と歴史が深い。現在は黄金期といってもいいほど他大学の追随を許さない強さで、馬術のインカレにあたる同大会も11連覇中だ。
同部には、厩舎や馬場に加え、他大学には無いクロスカントリーのコースが備えられた充実した環境があり、またコーチにはOBで元五輪選手など実力者が指導に当たっている。飼育している馬の頭数も多く、全国から入部を希望する学生たちの層も厚い。
だが馬術は人だけでは勝利できない。コンビを組む馬の実力や相性が大きく勝敗を左右する。学生たちは厩舎の近くに住み、24時間365日担当の馬の世話にあたり、馬の体のケアもする。「馬は愛情を与えた分だけ返してくれる」(吉田さん)。馬との信頼や強い絆もその強さの支えになっている。
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