市内稲荷、西俣野、下土棚の田んぼで栽培された酒米を使った日本酒が、このほど完成した。さがみ農協藤沢市稲作部会のメンバー3人が試験栽培した酒米「五百万石」を使用した初の試み。将来的に、藤沢産酒米を100%使用した日本酒造りを目指すとともに、休耕田の活用や担い手不足解消など農業課題解決の一助となるよう展開していきたい考えだ。
製造は茅ヶ崎市の蔵元「熊澤酒造」。一晩中もろみをしぼり続け、早朝にしぼり上がる生原酒で、飲み初めはしゅわっと辛口、次第にまろやかになる味の変化を楽しめるという。
酒米づくりは、熊澤酒造が全量地元産の酒米で酒造りを希望していたことから、同部会に声が掛かり、稲荷の長谷川登さん、西俣野の石塚義章さん、下土棚の吉原豊さんが昨年から試験栽培を開始。地域によって異なる自然環境の中、試行錯誤しながらも約2トンの栽培に成功した。
「我々が楽しく酒米を作る姿をみて、稲作に興味を持つ人が増えてくれれば」と3人。今年は4軒の農家が新たに加わり、栽培面積も7〜8反に増える予定という。「まずは市内で3トン栽培して、100%藤沢産の酒を目指したい」
受注生産でこれまで約4千本を製造。すでに完売している。
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