日本市民オペラの草分けとして知られる藤沢市民オペラの第24回公演「ナブッコ」が先月26日、藤沢市民会館大ホールで開幕した。コロナ禍で約1年の延期を経て、プロ声楽家と市民合唱、オーケストラが共演。スタッフ含む総勢約170人による舞台に、観客からは喝采が送られた。
この日、感染症対策で1席ずつ間隔を空けた全599席は前売で完売。客席の照明が落ち、芸術監督・指揮の園田隆一郎さんが舞台前部のオーケストラピットへ登壇した。藤沢市民交響楽団が演奏する「序曲」が開演を告げ、観客をオペラの世界に引き込んだ。
公演は全4幕。旧約聖書と「バビロン捕囚」の史実を題材に進む民族対立と親子関係、恋愛などの要素を盛り込んだストーリーが、迫力あるソリストのイタリア語の歌声で進んだ。
第3幕のクライマックスでは、エルサレムの民に扮した藤沢市合唱連盟の約60人による1年越しの万感の思いを込めた合唱「行け、我が想いよ、黄金の風に乗って」が響いた。
上演を終え、カーテンコールには園田さん、演出の岩田達宗さん、ソリストらがステージへ。舞台上で互いを拍手で労うと、応えるように客席からも拍手が沸き起こった。
同公演は27日にも行われ、3月5日(土)、6日(日)にも上演予定。残席はD席(2階席)のみとなっている。
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