コロナ禍で学校行事がなくなり、発表の機会が失われた高校生らにエールを送ろうと、有志から成る市民団体がイベントを企画した。3月21日の春分の日、片瀬西浜に特設ステージを用意し、ダンスやバンド演奏を披露してもらう。関係者は「藤沢は青春を謳歌できる懐の深い街。高校生を応援する文化が根付くきっかけになれば」と話している。
藤沢ゆかりのクリエーターが集まり、まちづくりに取り組む市民団体「フジサワキカク」が企画した。イベントは市と共催する。
同団体は昨年4月から市の助成事業として「#フジサワの高校生」と銘打ったプロジェクトを展開。高校生をパーソナリティーに起用したラジオ番組やポスター制作、SNS上で街の情報発信などに取り組んできた。
「今回のイベントは活動の集大成。ぜひ成功させたい」
そう意気込むのは、団体副代表の沢田真洋さん(30)。昨年末、プロジェクトに関わる女子高生が「コロナの影響でダンスのステージがなくなってしまった」と漏らした一言がきっかけで、急ピッチで準備を進めてきた。当日は事前応募のあった15組が音楽や踊り、書道などのパフォーマンスを披露する。
賛同の輪広がる
「大人は次の機会があるかもしれないが、高校生にとって高校生活の1回の発表は1度きり。やるせない気持ちを抱えている高校生を応援したい」。そんな思いに多くの賛同が集まった。
資金の一部を調達するクラウドファンディング(CF)では目標額の10万円を早々に達成し、2日までに65人から計約19万円が寄せられた。また舞台装飾や音響機材は地元企業が提供。当日は藤沢ゆかりの若手俳優やミュージシャンもゲスト出演し、プロの力でステージに花を添える。
沢田さんは「初の試みだが、来年以降も継続したい。ぜひ多くの大人に応援してもらえたら」と話した。
イベント「THE POWER OF KOKOUSEI」は午後2時から5時45分。観覧無料。小雨決行、荒天中止。CFは3月9日まで専用サイトの「CAMPFIRE」で受け付けている。詳細は同サイトへ。
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