野球の独立リーグ、ルートインBCリーグの神奈川フューチャードリームスは10日、星槎中井スタジアム(中井町)でキャンプインし、4月のリーグ開幕に向けて始動した。練習生の一人、藤嶺藤沢高校出身の投手、太田拓選手(22)は、プロ野球選手の夢を追い参加。残り3人の選手枠獲得へ、目指すプロへの挑戦をスタートさせた。
「まずはチームになじんで100%自分の実力をアピールしたい」
キャンプ初日、太田選手は不安と希望が入り混じった表情で奮闘を誓った。
藤嶺高校野球部時代、1学年下には、現在、日体大で二刀流として活躍するプロ注目の矢沢宏太選手がいた。エースの座を争うが、太田選手が背番号1を付けることは叶わなかった。
「悔しい。負けたくない」。大学でも野球を続けたが成績は振るわず。だが、消えぬライバル心を胸に昨年、トライアウトを受け独立リーグ挑戦を決めた。「矢沢選手のがんばりがモチベーションにつながっている。今でも絶対に負けたくない」と熱く語る。
持ち味は、切れのいいストレートとスプリット。スライダーなど数種類の変化球でもストライクが取れ、三振も奪える投球が売りだという。
この日は、練習生9人を含む33人が参加。野手陣は守備練習、投手陣はキャッチボールなど軽めの調整の後、2チームに分かれ実戦形式の練習を行い汗を流した。
太田選手の登板は無かったが「初めての独立リーグで不安は大きい。正式な選手契約を勝ち取れるように、実践で結果を出したい」と意気込み、「リーグ優勝に貢献する選手になり、将来はNPBでプロになりたい」と目を輝かせた。
同チームは今年、元横浜の川村丈夫新監督の下、2年ぶりのリーグ優勝を目指す。
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