片瀬海岸在住の画家・依藤奈奈さん(56)らが3月28日(月)から、鵠沼海岸のオーシャンプロムナード湘南ギャラリーで「三人展 春光」を開催する。依藤さんは藤沢の老舗和菓子屋「玉屋本店」の女将でもある。昨年崩していた体調の回復を経て、周りへの「感謝」を込め新たな作品作りに打ち込んでいる。
正方形に裁断した着物などの布地を縫い合わせキャンバスとし、縞や水玉などの模様に色を乗せていく。感情や自然など、言葉で説明しにくい題材を、規則正しい繰り返しのリズムの中で表現する独特の画風だ。
絵描きだった叔父、祖父の影響で絵の道へ進んだ。女将として店に立つ傍ら、日々の暮らしで感じた思いをキャンバスにぶつけ続けてきた。
昨年体調を崩し「これまでの当たり前がいかに恵まれていたかを強く実感した」と依藤さん。病床で思い浮かんだのは、家族やアーティスト仲間、店舗の常連客らの顔。回復を経て、最初に描きたいと感じたのは「感謝」の思いだった。
仲の良い湘南作家グループで企画した今展示会。「感染症や戦争など思い悩むことも多いからこそ、作品で気持ちを明るくしてもらいたい」と、「あたたかく、希望に満ちた季節の光」を展示のテーマに提案した。
新作も多数。中でも良寛書の「天上大風」の屏風に銀箔を張り、青のアクリル絵の具で描いた作品は圧巻だ。「空はいつでも自由な風が吹いている」とほほ笑む。
会期は5月28日(土)まで。時間は午前9時半から11時半までと午後1時半から4時半まで。入場無料。事前に電話で申し込みの上来場する。問い合わせは同館【電話】0466・30・5251へ。
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