ピカピカの1年生に贈るランドセル。手元になくて困っているなら、これを役立てて――。
西俣野で板金業を営む本郷多久也さん(55)がこのほど、中古品を修復した「再生ランドセル」を考案し、9個を自作した。入学シーズンを控えるも経済事情などから用意できない世帯に無償で譲渡する考えで、「困っている人の役に立てれば」と話している。
黒や赤、ピンクに水色。仕上がったランドセルは一見すると新品のようにつややかだ。「そう言ってもらえるとうれしいですね」。完成品を手に本郷さんがはにかむ。
これまでも農家から廃棄野菜を譲り受け、子ども支援施設に寄贈するなどの活動をしてきた。今回のアイデアは骨董市で中古のランドセルを譲り受けたのがきっかけ。「使われなくなったランドセルはどうなるのだろう」と疑問に思った。
調べると海外に寄付されたり、リサイクル店に売られたり、捨てられてしまうことも。「もったいない」。そう思った。
そこで板金塗装技術を応用し、色あせた部分やキズがついた箇所を丁寧に補修。金属部分もワイヤーブラシで磨き上げると輝きが戻った。「これならきっと喜んでもらえる」。完成品は「再生ランドセル」と命名し、無償で譲ることにした。
「ランドセルは6年と言わずもう6年使えるくらい丈夫。使ってもらえる人に役立ててもらえたら」と本郷さん。問い合わせは本郷板金【電話】0466・82・7316へ。
|
<PR>
藤沢版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
<PR>