藤沢駅北口を東西に結ぶ地下通路の全面改修が、このほど完了した。整備から40年以上が経過し、老朽化や薄暗く人通りが少ないことなどが課題となっていたが、ユニバーサルデザインやバリアフリー化を施し、機能や印象を一新。「湘南の玄関口」に相応しい装いに生まれ変わった。市などは今後、賑わいや市民交流の拠点として活用していきたい考えだ。
再整備面積は約2200平方メートルで、総工費は約11億円。藤沢駅周辺再整備事業の一環で、2020年11月から改修を進めてきた。
東西地下通路(延長約80m、幅員約5m)を中心とした壁面デザインは打ち寄せる波をイメージした幾何学模様を採用し、全体的に明るい照明を設置。雨が吹き込んでいた吹き抜け部分には採光できる屋根を設け、薄暗い印象を刷新した。
また、バリアフリーに配慮し、視覚障害者用の点字ブロックや休憩用のベンチも設置。地上部出入口やエレベーターに案内する誘導サインも取り付けた。広場部(305平方メートル)には多目的ベンチやプロジェクターを設け、壁や床面に市政情報や広告を発信する場として活用する。
先月27日、完成式典が行われ、市や商工会議所関係者らがリニューアルを祝った。鈴木恒夫市長はあいさつで「待ちに待った完成。大事に使っていただき、市民の憩いの場としても利用してもらいたい」と述べた。
同事業を巡っては現在、2階デッキ部分を南北につなぐ自由通路拡幅事業も進む。市は今年度までに詳細設計を実施し、23年度からは小田急側の拡幅と駅舎改良工事を先行して始める方針。
南北地下通路の改修については「周辺商業ビルの建て替え計画などの進捗に合わせて検討していく」としている。
映像、触れると動く
広場部分には映像と動作が連動する「インタラクティブ(双方向)システム」=写真=を導入した。この日は、藤沢にちなんだ四季折々の景色が投射され、式典参加者らが触れながら映像の変化を体験した。
同広場には多目的利用ができるパーテーション設備やフリーWi―Fiもなど導入。広場利用は市から指定管理を受けるエリアマネジメント組織を通じて申し込む。
|
|
<PR>
藤沢版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|
|
<PR>