藤沢市は、今年度から市立鵠沼中学校=鵠沼桜が岡=の改築事業に着手する。昭和40年代に完成してから半世紀を超え、老朽化が進む校舎は建て替え、比較的新しい体育館と一部校舎は長寿命化改修を施す。2022年度から3カ年で基本・実施設計などを行い、工事を経て26年度に校舎など一部供用開始を目指すとしている。
同校は1947年に開校。市学校施設課によると、現在最も古い校舎が1970年に建てられた北棟校舎(4階建・延べ床面積約5千平方メートル)で、建物が老朽化していることに加え、学校施設に必要な面積や近年の教育環境に見合った機能が不足していた。
そこで北棟校舎は建て替えとし、少人数教室や防災倉庫などを備えた延べ床面積約8千平方メートル規模の校舎棟を新たに整備。完成から30〜40年が経過した体育館(約1500平方メートル)と南棟校舎(3階建・約1400平方メートル)は長寿命化工事を実施し、耐用年数を伸ばす。
市は22年度当初予算案に基本・実施設計と地質調査の委託費として計約1億600万円を計上した。
想定では、24年度まで設計業務を継続し、25・26年度に工事を実施。26年度中に校舎の供用を開始し、27〜28年度までの事業完了を目指す考え。
今後事業の進捗に伴い、保護者や地域住民向けに説明会も予定しているといい、同課では「皆さんのご理解を得ながら事業を進めていきたい。詳細についても現場の状況を踏まえてお示ししていく」としている。
市は昭和40年代の学校急増期に建てられた小中学校が建て替え期を迎えることを踏まえ、14年度に市立学校施設再整備基本方針を策定。21年度に策定した第2期実施計画の中で、建物の状態や老朽化の度合いから同校の整備を「最も高い優先度」に位置付けていた。
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