旧東海道藤沢宿にある国の登録有形文化財、「関次商店の肥料蔵」(本町4の5の20)が先月27日、花屋に生まれ変わった。
市は、2015年に旧東海道藤沢宿を「街なみ継承地区」に指定。同地区の特性を生かし店舗を開業すると受けられる市の補助金活用の2例目となる。
ビスと釘を打たずに抜けていた床を直すなど最低限の修繕。蔵に元々あったはしごや火鉢、しょうゆ樽など道具を引き継いで蔵の情調をそのままに、蔵内に陳列されている草花や中低木が融和している。
開業したのは「庭・花・暮らしコットンテイル」 。店主の見浦光子さん(44)は、趣味でガーデニングを楽しんでいたが、周りの声を受け期間限定の店を開始。「いつか店を開けたら」と夢見ていたところ、運命的に同蔵に出会い開店に至った。以前から古い建物が壊されていくのを残念に思っていたため、一層縁を感じたという。
光子さんは「皆さんに文化財を見て、触れていただきながら歴史を次の世代へつなげていけたら」、夫の賢一さん(46)は、「地域の人が藤沢の歴史を知るきっかけにもなれば」と話した。
植物や雑貨の販売は月・水・金・土の午前10時から午後4時30分。レッスン・ワークショップや外構・庭の工事相談は随時行っている。
蔵は1907年造。約50平方メートルの広さで、2016年に国の登録有形文化財に指定されている。
同店に隣接する「関次商店 パンの蔵 風土」は、補助金を使った1例目。関次商店の穀物蔵を活用し2019年に開業している。
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