葛原に本社を置く自動車部品メーカー、(株)テクノステート(植原正光代表取締役会長)が先月1日、データやデジタル技術によるビジネス変革を指すデジタルトランスフォーメーション(DX)の分野で経済産業省の認証を獲得した。
DXデータ認証と呼ばれる同認証は、申請の上、実効性、実現性など様々な観点からの審査を経て受けられる。同日現在、全国でもまだ357社しか取得していない。
同社は創業100年を4年後に控えた2019年、DXへの注力を決意。植原会長は「労働人口の減少、不安定な世界情勢、労働環境の改善など次の100年に向けたデジタル技術を活用したシステムが必要だと考えた」と動機を話す。
その後、DX先進国のドイツで人工知能(AI)で操作するロボットが役割分担し、生産性向上と労働負担を減らすスマートファクトリーの見学などを経て構想を固め、「働き方改革」「労働負荷軽減」「生産性の向上」の3本柱を設定。
現在はその実現に向け、不具合削減のためデータをつなぎ、仕事の効率化を図ろうと、金型や、不具合事例のデータベース化と自動設計システムを構築。さらには業務効率を上げる部署間の情報共有システムや書類の自動化、次代のIT人材育成に向け、新人から現場教育を進めるなど幅広い取り組みを実践している。また、データの流出などを防ぐため高度なセキュリティー機能を備えたDX棟も建てた。
経産省の健康経営ブライト500も2年連続で受ける同社。日本のものづくりの現場をリードする存在として注目されている。植原会長は「常に進化を求める姿勢が大切」と力を込めた。
|
|
<PR>
藤沢版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|
|
<PR>