東日本大震災の教訓を生かして地域の防災意識を高めようと先月29日、辻堂地区で津波避難体験が行われた。同地区の住民約300人が参加。車いす利用者を想定した避難も実施し、災害弱者との共助をどのように実現するか具体策を探った。
同日、市内海岸で行われたビーチクリーンイベントに合わせて辻堂地区防災協議会などが主催。2会場に分かれ、海岸から津波避難ビルに指定されている同センターまでの約1・5Kmを歩いた。
車いすは砂地や階段をのぼれる牽引式補助装置を使用。同センターでは3人1組で掛け声とともに車いす利用者をサポートし、30分ほどで参加者全員の屋上避難が完了した。参加した30代女性は「(車いすの移動は)想像以上に大変だった。災害時に介助者、要介助者双方が不安に陥らないよう、予め役割分担を決めておくことが大事だと思う」と振り返った。
訓練ではスロープや階段が参加者で混み合う場面もあり、小川雄二郎会長は「実際に避難行動を実践することで課題も見つかる。今後対策を考えていきたい」と話した。
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