藤沢税務署、市庁舎と藤沢郵便局の間を通り、JR高架線下を潜って市内南北をつなぐ、国道467号線。今年度、県は同路線の歩道、通称「朝日町歩道」の税務署側について拡幅工事を行う。工事に伴う擁壁のセットバックのため、市は8月までに税務署前の街路樹の伐採を予定。歩道拡幅は地域の交通安全面の不安の声を受け、本庁舎建て替え工事に合わせ市が要望していた。先月13日に市は議会で情報提供の形で報告した。
税務署前イチョウも伐採・移植
工事が行われるのは、郵便局前交差点から南へ約80m。現在の幅1・5mから2・5mへ拡幅される。西側の擁壁のセットバック工事を行うにあたり、角度も約63度から73度ほどへ緩和される。また、歩道橋の南側階段も撤去する。
工事は年度内に完了予定。県藤沢土木事務所道路維持課は、同地点が交通量が多いことから、夏の渋滞時期を避けての開始を予定している。工事に伴う車線規制や歩道の通行止め期間も想定しており、同課は「地域の方に影響がないよう配慮しながら、安全確保し作業を進めたい」と話す。
同工事に伴い、市は擁壁の上を通る市道藤沢5号線のセットバックを予定している。改良工事は県の工事完了を待って来年度を予定。先行して擁壁工事の支障となる街路樹のイチョウ9本の伐採を行う。工事は7月頃に開始予定で、8月中の完了を目指す。予算は約1千万円。イチョウは樹齢60年ほど。伐採後は状態を確認後、挿し木による移植を予定。また伐採樹木を加工し公共施設などでの活用も検討する。
要望10年前から
朝日町歩道を巡っては、かねてより市民から交通面での改善要望が上がっていた。同地点は緩やかな坂になっており、横断防止柵もあるため、自転車と歩行者のすれ違いの際などにトラブルが発生することが少なくなかったという。地元、朝日町町内会は「10年以上前から要望を続けてきた。より良いまちづくりに期待したい」と話す。
市は市庁舎建て替えに合わせ国道467号の道路管理者である県へ要望。同道路が東京オリンピック2020の会場移動の主要道であったことから、大会終了を待っての工事となった。
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