医療費や保険料の払い戻しがあるなどと嘘を語り金をだましとる「還付金詐欺」の被害が藤沢市内で急増している。藤沢署、藤沢北署によると5月単月の認知件数は15件(暫定値)で、被害総額は1500万円(同)を超えた。詐欺の前兆電話も増えており、両署が注意を呼び掛けている。
両署によると、昨年の還付金詐欺の認知件数は59件(被害総額約6300万円)。県内の警察署管内では藤沢署が最も多く、藤沢北署が続いた。
今年の認知件数は5月末時点で23件(暫定値・同約2400万円)に上る。特に5月に入ってからは15件(約1560万円)と急増した。
還付金詐欺は、市役所や銀行職員などを装い、「還付金がある」「ATMに行って手続きをする必要がある」など言葉巧みにATM(現金自動受払機)に誘導し、指定した口座に現金を振り込ませる。詐欺の前に特定エリアに集中する「前兆電話」も増加傾向にあり、5月末までの件数(オレオレ詐欺など含む)は昨年のぺースを上回る約350件に上った。
両署では「電話口から『還付金』『ATM』という言葉が聞こえたら詐欺だと思ってほしい。携帯電話を話しながらATMを操作させること自体、本来ありえない」と呼び掛ける。両署では今月から市役所や市内路線バスにデジタルサイネージに掲出するなどし、注意喚起している。
また特殊詐欺から身を守る手段として、市が購入費用の最大6千円を補助する迷惑電話防止機能付きの電話機などを推奨している。
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