約5年ぶりとなる本公演を8月28日(日)に控えた「ふじさわ市民ミュージカル」が9日、本番と同じ藤沢市民会館大ホールで、決起会とレッスンを行った。コロナ禍もあり、昨年8月の始動以来、スタッフ、キャストら全員が一堂に会するのは初めて。参加者は真剣な表情でレッスンに臨み、舞台の感触とステージからの景色を焼き付けた。
「今の立ち位置覚えて!絶対だよ」「はい!」
講師の呼び掛けに、キャストの力強い返事が響く。本番と同じ舞台で練習できる貴重な機会を一秒でも無駄にしない―。会場にいる全員からそんな思いがにじむ。
「ふじさわ市民ミュージカル」は、1996年に発足した同実行委員会の手で生まれた市民参加型のミュージカル。公募で集まったキャストとスタッフ、さらにプロの講師陣が一丸となり、オリジナルの舞台を作り上げてきた。同年の第1回公演から、約3年に1度の本公演を継続。市民まつりのステージなどでも歌と踊りを披露してきた。
しかし、20年8月に予定していた第9回公演はコロナ禍で中止に。活動再開後も、度重なる緊急事態宣言の発令で公民館が使用中止になるなど、思うように動けない日々が続いた。それでも「藤沢市に根付いたミュージカルの火を消さない」と、スタッフが中心となり歌やダンスなどのワークショップを開催。5年ぶりの公演にこぎつけた。
昨年8月、第10回公演に向けて始動した矢先、活動を支え続けてきた前実行委員長が急逝。「私たちの一番の理解者だった」と現実行委員長の横田里奈さんは振り返る。「数々の試練を多くの人の支えで乗り越えてきた。その思いに応えるためにも上演を成功させ、みんな笑顔で終わりたい」と横田実行委員長。
キャスト58人一丸に
第10回公演は8月28日(日)。タイトルは「ウィステリアのドラゴン」。第9回公演で披露する予定だった演目だ。公募で集まった小学校1年生から72歳までのキャスト58人全員がステージに上がる。
午前11時と午後3時30分からの2回公演。チケットは販売中で全席指定で前売1500円、当日2000円。詳細は同ミュージカルホームページ(http://www.cityfujisawa.ne.jp/~musical/)へ。
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