圏央道の未開通区間となっている藤沢市城南と横浜市栄区をつなぐ「横浜湘南道路」を巡り、国土交通省関東地方整備局などは5日、2024年度としていた開通時期を見直すと明らかにした。トンネル工事が想定外の支障物で2年近く中断したことなどが理由といい、改めて開通目標について公表するとしている。
4日に開かれた国交省、東日本高速道路、県、横浜市の4者から成る「県圏央道連絡調整会議」で報告された。
横浜湘南道路は新湘南バイパスの藤沢インターチェンジ(IC)と「高速横浜環状線」の栄IC・JCT間約7・5Kmをつなぐ。当初の開通見込みは2020年度に設定していたが、安全対策や施工方法に課題が見つかり、横浜湘南道路は24年度、高速横浜環状線は25年度に延期していた。
トンネル区間は約5・4Km(上下線10・8Km)。資料によると、開通時期が見通せなくなった理由として、▽トンネルを掘るシールドマシンが19年11月、地中にあった鋼材に接触し、1年7カ月工事が中断した▽マシンを反転させる工程で、一部区間の交通量や騒音対策を先行したため想定より時間がかかる▽21年12月に策定されたガイドラインに基づいて計画を見直しため、掘進速度の調整を要する―などをあげた。
そのため「現時点で全体事業工程を正確に把握することは困難」とし、新たな開通目標については「トンネル掘進の状況などを踏まえて改めて公表する」としている。
県や同市からは「(白紙は)残念だが、住宅地を通る工事を安全に進める必要があることは理解する。地域への丁寧な対応を行いながら早期開通を目指してほしい」などと意見があがった。
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