視野は世界 常に前へ
○...「同じ波は二度と来ない」。自然を相手に、これまでの努力を味方にしてチャンスをつかみ取る。8月に行われた全日本サーフィン選手権大会では、念願の初優勝を果たした。日本サーフィン連盟が選抜する強化指定選手にも選ばれるなど、存在感を増す一方だ。
○...山形県出身で海に憧れを持っていた両親の意向で、小学2年生の時に藤沢へ。日常的に目にするようになった、濡れた髪でサーフボードを担ぎ歩く人々。「サーフィンをやってみたい」。始まりは好奇心だった。最初は自然に対峙する恐さもあったが、自身も初心者ながら父が付きっきりで練習に付き合ってくれ波に乗れるように。自由自在にボードを操る爽快さに魅了され、気が付けばサーフィン中心の生活を送っていた。小学4年生で友人とインドネシアへ初めて練習で遠征。それから毎年定期的に、海外でよりレベルの高いサーファーと練習を重ね、切磋琢磨してきた。
○...慎重で口数は少ない方。周りに流されず自分が決めたことは貫き通すタイプだ。日本一の称号を得ても「一つの通過点」と語り安住しない。今大会の優勝は世界へ羽ばたくための新たな始まりに過ぎない。「夢中になれるのは、親が環境を整えてくれるから。海外の友人と良いライバルでいられるから」。周りへの感謝はいつも心にある。サーフィンにも、関わる人にも、誠実に向き合う。
○...夢は世界で32人しか入れない、最もレベルの高いワールドサーフリーグで世界一を決めるツアーに出場すること。これまでメンバー入りした日本人は、五十嵐カノア選手1人だけ。掲げる目標は高いが、ビジョンはすでに見えている。変わらず着実に、黙々と、歩を進めるだけだ。
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